iPhone 15 Proを愛用していますが、カメラ性能がグッと向上してとても便利に、よりキレイにな仕上がりになりました。
「写真をメールで送ったら、相手に開けないと言われた」「フォームにアップロードしようとしたら受け付けてもらえない」。iPhoneで撮った写真をそのまま使おうとして、こんな経験はありませんか? 原因の多くは、写真がHEIC形式で保存されていることにあります。この記事では、アプリを追加せず、Macの標準機能だけで無料でJPGに変換する方法を解説します。
HEIC形式とは? なぜJPGへの変換が必要になるのか
HEICはJPEGの約半分の容量で保存できる
HEICは、Appleが採用しているHEIF(High Efficiency Image File Format)という画像フォーマットのファイル形式です。HEVCという圧縮技術を使うことで、同じくらいの画質でもJPEGの約半分のファイルサイズに収まります。
私もiPhoneのカメラ設定を「高効率」にして、写真は.HEIC、動画は.HEVCで保存しています。写真を数千枚ためこむ人ほど、この差は効いてきます。
便利な反面、対応していない環境がまだある
問題は互換性です。HEICはiPhoneやMacでは何の問題もなく開けますが、次のような場面では今も弾かれることがあります。
- 古いWindowsパソコンや、画像ビューアが未対応の環境に送るとき
- Webサイトの投稿フォーム・応募フォームにアップロードするとき
- 印刷所やクライアントにデータを入稿するとき
つまり、普段はHEICのままでよく、必要になったときだけJPGに変換するのがいちばん無駄がありません。
動作確認環境
- OS:macOS Tahoe 26(クイックアクションの「画像を変換」はmacOS Monterey以降のMacで使えます)
- 撮影機材:iPhone(カメラのフォーマット設定は「高効率」)
- 必要なアプリ:なし(Mac標準機能のみ)
- 費用:無料
Macのクイックアクションでは、右クリックだけで変換できる
step 1|変換したいHEICファイルを開く

まず、JPG形式に変換したいHEICファイルが入っているフォルダをFinderで開きます。
この変換は一度に何十枚でも処理できてしまうため、関係のないファイルを巻き込まないよう、対象を目で確かめておくと安心です。
step 2|「画像を変換」を選択する

JPG形式に変換したいファイルをすべて選択して、マウス/トラックパッドで右クリックします。
「クイックアクション」→「画像を変換」を選択してください。複数ファイルをまとめて選択しておけば、そのまま一括で変換されます。
step 3|変換する画像形式を選ぶ

デフォルトでは変換フォーマットがJPEGになっていますが、PNG、HEIFにも変更できます。
画像サイズも同時に変更できるので、「JPGにしたうえで、もう少し軽くしたい」というときはここで小さくしておくと二度手間になりません。
フォーマットを確認したら、「JPEGに変換」をクリックします。

JPEGに変換を選択。
step 4|混在するファイルを整理する

指定したHEIC形式のファイルが、JPEG(JPG)形式の画像に変換されました。
ただし、ここで少し戸惑うかもしれません。元のHEICファイルは消えず、同じ名前で拡張子だけが違うファイルが並ぶからです。
これは失敗ではなく、元データを守るための仕様です。変換に納得できなかったときに、いつでもやり直せます。
step 5|不要になったHEICファイルを削除する

そこで、ファイルの並べ方を「変更日」にして、拡張子ごとに整理します。
変換直後のJPGがまとまって並ぶので、見わけがつきやすくなります。
あとは必要がなければ、HEICファイルを削除するだけ。
これにて終了。シンプルですよね。
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1枚だけ・画質を調整したいときは「プレビュー」で書き出す
枚数が少ないときや、ファイルサイズを細かく詰めたいときは、プレビューを使う方法もあります。Appleの公式ガイドでも案内されている、正式な手順です。
- 変換したい画像をプレビューで開く
- メニューバーの「ファイル」→「書き出す」を選択
- 「フォーマット」ポップアップメニューでJPEGを選ぶ
- 表示された品質スライダで画質を調整し、保存先を決めて「保存」
クイックアクションとの違いは、この品質スライダの有無です。「メールに添付したいけれど容量制限に引っかかる」といったときは、こちらで画質を落としながら調整するほうが早く目的にたどり着けます。
そもそも変換したくない人へ|iPhone側でJPEGにする2つの設定
毎回変換するのが面倒なら、iPhone側であらかじめ手を打っておく方法もあります。
設定1|カメラのフォーマットを「互換性優先」にする
「設定」→「カメラ」→「フォーマット」で「互換性優先」を選ぶと、以降の撮影はJPEGで保存されます。変換作業そのものがなくなるので、パソコンに詳しくない相手と写真をやり取りする機会が多い人には有効です。
ただし、ファイルサイズはHEICのころの倍近くにふくらみます。ストレージに余裕がない場合は、この設定は避けたほうが無難です。
設定2|Macへの転送時に自動で変換する
撮影は「高効率」のままにして、パソコンに移すときだけ変換する方法もあります。「設定」→「写真」の「MacまたはPCに転送」で「自動」を選んでおくと、転送時にJPEGへ変換されます。普段の容量メリットを残したまま、取り込んだ時点で扱いやすい形式になるので、私はこの設定がいちばんバランスがよいと感じています。
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つまずきやすいポイントと注意点
元のHEICが残るのは仕様
step 4でも触れたとおり、変換しても元ファイルは削除されません。安心な半面、整理しないと同じ写真が2つずつたまっていきます。変換したらその場でHEICを削除する習慣にしておくとすっきりします。
画質はわずかに落ちる
JPEGは、データを間引いて圧縮する形式です。1回の変換なら気になるレベルではありませんが、JPG→HEIC→JPGのように何度も往復させると差が出てくるので、変換は必要なときだけにとどめてください。また、Live Photosを変換すると動きの部分は引き継がれず、静止画1枚になります。
「画像を変換」が表示されないとき
右クリックしても項目が見当たらない場合は、macOSのバージョンが古い可能性があります。「システム設定」→「一般」→「ソフトウェアアップデート」でアップデートを確認してみてください。それでも出てこないときは、「システム設定」→「一般」→「ログイン項目と機能拡張」でFinderの機能拡張がオンになっているかを確認します。
よくある質問
Q1.HEICとHEIFは、違うものですか?
HEIFが画像フォーマットの規格名で、HEICはその規格でHEVC圧縮を使って保存されたファイルの拡張子です。iPhoneで撮った写真の「.HEIC」は、HEIF形式のファイルだと考えて差し支えありません。
Q2.一度に何枚まで変換できますか?
明確な上限はなく、選択した枚数がそのまま処理されます。ただし枚数が多いほど時間もストレージも消費するので、はじめは10枚程度で試してから本番に進むのがおすすめです。
Q3.変換後、元のHEICは削除しても大丈夫ですか?
JPGだけで用が足りるなら削除して問題ありません。ただしHEICのほうが小容量なので、大切な写真はバックアップを取ってから消すことをおすすめします。
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まとめ
Macでは、右クリックから「クイックアクション」→「画像を変換」を選ぶだけで、HEICをJPGに変換できます。アプリのインストールも課金も必要ありません。
- 大量に変換したい:クイックアクション
- 1枚だけ・画質を調整したい:プレビューの「書き出す」
- そもそも変換したくない:iPhoneの「互換性優先」または転送時の自動変換
この3つを使いわければ、「HEICだから開けない」と言われて困ることはなくなります。写真の受け渡しでつまずかなくなりますよ。