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Mac・MacBookの初期化のやり方|下取り・買取に出す前の手順を解説

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Mac・MacBookの初期化のやり方|下取り・買取に出す前の手順を解説

「Macを売る前に初期化すればいい」とはわかっていても、消したあとで「あれをやっておけばよかった」と気づく失敗が意外と多いのをご存じでしょうか?

とくに厄介なのが、本体を消しても残ってしまうライセンスの登録です。

この記事では、下取り・買取・フリマに出す前の準備を、やるべき順番どおりに解説します。

前提・環境情報

  • 対象デバイス:MacBook Air/MacBook Pro/iMac/Mac mini/Mac Studio
  • 対象OS:macOS Tahoe 26(画面の名称はこのバージョンを基準にしています)
  • 必要なもの:Apple Account(旧Apple ID)のパスワード、管理者アカウント、Wi-Fi環境、電源
  • 想定シーン:Apple Trade In(Apple公式の下取り)/街の買取店/フリマへの出品

なお、これまで「Apple ID」と呼ばれていたものは、現在の公式表記が「Apple Account」に変わっています。古い解説記事とは呼び方が違いますが、指しているものは同じアカウントです。

初期化は「データを消す」だけの作業ではありません

はじめに、いちばん大事な考え方を共有させてください。

初期化は、次に使う人がそのデバイスを安全に使えるようにするための「権利の解除」まで含んだ作業です。終わったときに、次の3つが同時に成立していれば大丈夫です。

  1. 本体の書類・写真・アプリ・設定が消えている
  2. 「探す」(アクティベーションロック)が解除され、Apple Accountからサインアウトされている
  3. 各サービスのサーバーに残った「このMacで使用中」という登録が外れている

見落とされがちなのが3番目です。

Microsoft 365や買い切り版のOffice、ノートン、ATOK Passport、CleanMyMacのように、利用台数をサーバー側で数えているサービスは、本体を消しても登録が残ります。だからこそ「初期化する前」の手順が必要になります。

【STEP0】初期化の前にライセンスと認証を解除する

ここを飛ばすと、新しいMacで「利用可能台数の上限に達しました」と表示され、契約しているのにソフトが使えない状態になります。

まずはこの章から着手してください。

① サブスク・ライセンスのデバイス登録を解除する

複数台で使えるサブスクやライセンスは、契約台数を各社のサーバー側で管理しています。本体を初期化しても、その数字は自動では戻りません。

  • Microsoft 365(サブスク版):Microsoftアカウントの「インストール」ページにある「デバイス」から、使わなくなったMacを「サインアウト」します。リモートでの処理が反映されるまで最大72時間かかる場合があります
  • ノートン:Webのノートン アカウントにサインインし、右上の「アカウント」→「ライセンス」→ 該当製品の「Manage Devices」から使わなくなったMacを選び、ゴミ箱アイコン→「削除」を実行します。削除するとそのデバイスのサービスが非アクティブ化され、ライセンスの枠が空きます
  • ATOK Passport:合計10台まで導入できるため、1台手放してもすぐに枠が足りなくなることはありません。公式に案内されている手続きはアンインストールなので、初期化の前にATOKアンインストーラで削除しておくと確実です
  • CleanMyMac:アプリを起動して「ライセンス認証情報」から「サインアウト」します。すでに手元にない場合は、my.macpaw.comにログインして「デバイスの管理」から削除できます

理想は初期化の前ですが、あとからでもWeb側の管理画面で手続きできるサービスがほとんどです。気づいた時点で確認してみてください。

② 買い切り版のOfficeは「非アクティブ化」ができません

ここは間違えやすいので、章をわけて説明します。

Office Home & BusinessやOffice Home & Studentのような買い切り版(永続ライセンス)について、Microsoftは「非アクティブ化する方法はありません」と明記しています。Microsoft 365のようにWeb上のデバイス一覧からサインアウトして枠を空ける、という操作ができないということです。

では手放すときはどうするか。Microsoftの案内では、ライセンス条項の譲渡に関する条項に従ったうえで、新しいコンピューターにインストールしてライセンス認証を行い、そのあとで元のコンピューターからOfficeをアンインストールする、という流れが示されています。認証を電話で行う必要がある場合もあります。

そのため、買い切り版を入れたMacを手放すなら、初期化する前にOfficeをアンインストールしておくのが安全です。アプリを開いて「アカウント」からサインアウトしたうえで、アンインストーラーやアプリケーションフォルダからOfficeを削除してください。

インストールできる台数は製品やパッケージによって異なります。手元のパッケージやライセンス条項で何台までかを確認しておくと、買い替えのときに慌てずに済みます。上限に達すると「ライセンス認証の最大数に達しました」というエラーが表示されるので、その場合はMicrosoftのサポートに問い合わせてください。

③ iTunesの認証解除が必要なのは古いmacOSだけです

ネット上には「Macを手放す前にiTunes(ミュージックアプリ)の認証を解除しよう」という解説が多く残っています。ただしAppleの案内では、macOS Catalina 10.15以降なら、この手順は省略してかまわないとされています。現行のmacOSをお使いなら気にしなくて大丈夫です。

macOS Mojave 10.14以前の古いMacを手放す場合だけ、iTunesを開いてメニューバーの「アカウント」→「認証」→「このコンピュータの認証を解除」を実行し、Apple Accountの情報を入力して「認証を解除」をクリックしてください。

周辺機器のペアリングを確認する

Bluetoothのキーボードやマウスをお使いの方は、名前に自分の名前が入っていないかを確認しておくと安心です。Appleも、アクセサリ名に個人情報が含まれる場合は名前を変更するよう案内しています。

引き続き手元で使うアクセサリがMacの近くにある場合は、ペアリングを解除しておくと、消去の途中で誤って入力してしまう事故を防げます。ただしMac miniやiMacで、キーボードとマウスがそれ1組しかないときは要注意です。ペアリングを解除すると操作できなくなるため、USB接続のキーボードとマウスを用意してから行ってください。

【STEP1】Time Machineでバックアップを取る

解除の作業が終わったら、本体全体のバックアップを取ります。

Macの場合、iPhoneのようにクラウドへ丸ごと預ける方法がないため、外付けドライブを使うのが基本になります。

  1. 外付けのHDDまたはSSDをMacに接続します
  2. 「システム設定」→「一般」→「Time Machine」を開きます
  3. 「バックアップディスクを追加」から接続したドライブを選びます
  4. 「今すぐバックアップを作成」を実行し、完了するまで待ちます

書類や写真だけを残せばよい場合は、iCloud Driveへの同期でもかまいません。ただし同期は「今ある状態を映す」しくみのため、削除したファイルも一緒に消えます。あとから元の環境をそのまま復元したいなら、Time Machineを選んでください。

Googleフォトに写真を預けている方は、Googleフォトの画像・動画を一括ダウンロードする方法もあわせて確認しておくと安心です。

バックアップの所要時間を甘くみないでください

ここが計画を狂わせる最大のポイントです。データ量が多いと、最初のバックアップには数時間かかります。「今日中に発送するから、さっと初期化しよう」と考えていると、集荷の時間に間に合いません。

発送日の前日までにバックアップを終わらせ、初期化そのものは当日に行う。この2日構えにしておくと、あわてずに済みます。

【STEP2】「すべてのコンテンツと設定を消去」を実行する

ここまで準備できたら、いよいよ初期化です。macOS Monterey 12以降のAppleシリコン搭載Mac、またはApple T2セキュリティチップ搭載のMacであれば、「消去アシスタント」という機能で一気に片づきます

その前に、電源とWi-Fiを確保しておいてください。消去のあとにアクティベーションの通信が発生するためです。

先に「修理アシスタント」で未完了の修理を確認します

消去アシスタントの手順

  1. 画面左上のAppleメニューから「システム設定」を選びます
  2. サイドバーの「一般」をクリックします(下にスクロールが必要な場合があります)
  3. 右側を下にスクロールして「転送またはリセット」をクリックします
  4. 「すべてのコンテンツと設定を消去」をクリックします
  5. 消去アシスタントが開くので、管理者の情報(Macへのログインに使っているパスワード)を入力し、「ロックを解除」をクリックします
  6. Time Machineでバックアップを作成するか確認される場合があります。STEP1で済ませていれば、そのまま進みます
  7. 消去される設定・メディア・データの要約が表示されるので、確認して「続ける」をクリックします
  8. Apple Accountからのサインアウトを求められたら、Apple Accountのパスワードを入力します。「サインインし直してください」というアラートが出ても、無視してかまいません
  9. 「すべてのコンテンツと設定を消去」ボタンをクリックして確定します

この機能のよいところは、macOS本体は残したまま、データ・設定・アプリ・ユーザーアカウントだけを消してくれる点です。OSの再インストールを待つ必要がありません。Appleの説明では、「探す」とアクティベーションロックの解除、iCloudなどからのサインアウトも消去アシスタントが行ってくれます。

再起動のあとに操作を求められることがあります

ここを知らないと「固まった」と勘違いしやすいので、先に共有しておきます。確定すると Mac は再起動しますが、そのあと次のような画面が出る場合があります。

・Bluetoothアクセサリの電源を入れるよう求められる:キーボードやマウスの電源を入れてください。30秒以内に接続されない場合は、いったん電源を切ってから入れ直します
・Wi-Fiネットワークの選択を求められる:画面の隅にあるWi-Fiメニューから選びます

その後、Macがアクティベートされてもう一度再起動し、設定アシスタント(「こんにちは」の画面)が表示されます。

売却・譲渡・下取りに出すなら、設定アシスタントは使わずに、電源ボタンを電源が切れるまで押し続けてください。以前つないでいたBluetoothデバイスも操作しないようにします。これで、次に使う人が自分のアカウントでこの画面から設定を始められる状態になります。

【STEP3】2017年以前のMacを初期化する手順

消消去アシスタントに対応していない古いMacは、復旧モードから手動で消去します。
Appleが案内している順番は次のとおりです。手順が増えるぶん、先に済ませておく作業もあります。

  1. iTunesからサインアウトします(macOS Catalina 10.15以降なら省略可)。iTunesの「アカウント」→「認証」→「このコンピュータの認証を解除」を実行します
  2. iCloudからサインアウトします。macOS Monterey 12〜Catalina 10.15なら「システム環境設定」→「Apple ID」→サイドバーの「概要」→「サインアウト」です。これ以前のバージョンでは「システム環境設定」→「iCloud」→「サインアウト」になります
  3. iMessageからサインアウトします。メッセージアプリの「メッセージ」→「設定」(または「環境設定」)→「iMessage」→「サインアウト」です
  4. 必要ならBluetoothアクセサリの名前変更・ペアリング解除を行います
  5. macOS復旧から起動します。Intel搭載Macは電源を入れた直後に「command(⌘)+ R」を押し続けます
  6. ディスクユーティリティでMacを消去します
  7. macOSを再インストールします
  8. 再インストール後に設定アシスタントが表示されたら、設定は続けずに「command(⌘)+ Q」でシステム終了します
  9. Intel搭載Macの場合は、最後にNVRAMをリセットします。ユーザ設定がメモリから消去され、変更されていたセキュリティ機能が元に戻ります。リセット後にまた設定アシスタントが出たら、同じく「command(⌘)+ Q」で終了します

iCloudからサインアウトするのは、「探す」とアクティベーションロックを確実に外すためです。ここを飛ばすと、消去しても次の人が初期設定を進められません。なお、サインアウト時に「iCloudのデータのコピーをこのMacに残すか」と聞かれます。このあと消去してしまうので、残す設定のままにしておくほうが早く終わります。

STEP2の消去アシスタントでは電源ボタン長押しでしたが、こちらは「command(⌘)+ Q」です。終わらせ方が違う点にご注意ください。

※なお、Appleシリコン搭載Macの復旧モードは…」以降の段落はそのまま残してください

ここまでの情報は以下のApple公式サイトを参照しています。
本記事の記載事項によるトラブルなどへの対応はしておりません。不明点なdがあればApple公式サイトを確認の上、ご本人の責任により作業を実行してください。

Macを消去する
Macを売却、譲渡、下取り、リサイクルする前にやっておくべきこと
Macを消去して工場出荷時の初期設定にリセットする

つまずきやすいポイント・注意事項

「すべてのコンテンツと設定を消去」が見当たらないとき

メニューに項目がない、またはクリックできない場合は、次の3つを確認してください。

  • 機種:Appleシリコン、またはApple T2セキュリティチップを搭載しているか(「このMacについて」から確認できます)
  • OS:macOS Monterey 12以降か
  • アカウント:管理者アカウントでログインしているか(一般ユーザーでは実行できません)

どれかを満たしていない場合は、STEP3の復旧モードからの手順に切り替えます。

macOSのバージョンで設定画面の名前が変わります

macOS Ventura 13以降は「システム設定」、Monterey 12以前は「システム環境設定」です。名称だけでなく画面の構造も違うため、古い解説記事のとおりに探しても目当ての項目にたどり着けません。

Monterey で消去アシスタントを使う場合は、「システム環境設定」を開いたあと、画面左上のメニューバーにある「システム環境設定」→「すべてのコンテンツと設定を消去」から進みます。

消去中はネットワークと電源を切らないでください

とくに古いMacの再インストールでは、AppleのサーバーからOSをダウンロードします。途中で通信が途切れたり電源が落ちたりすると、起動しなくなるおそれがあります。安定したWi-Fi環境で、電源につないだまま実行してください。

高く売るためのコツ

付属品の有無で売り先を使いわける

  • Apple Trade In:本体の状態をもとに査定するしくみで、手続きが簡単です
  • 買取店・フリマ:箱・純正の電源アダプタ・ケーブル・説明書がそろっているほうが高くなります

とくに純正の電源アダプタとケーブルは、欠品すると数千円の減額になる買取店が多くなっています。手間より金額を優先するなら、押し入れの箱を探す価値は十分にあります。

清掃は「コーティングを傷めない」が最優先

糸くずの出ない柔らかい布(マイクロファイバークロス)を少し湿らせて、優しく拭き取ります。アルコール濃度の高い洗剤は画面表面のコーティングを傷めるため避けてください。コーティングが剥がれると外観の減額対象になり、清掃したことが裏目に出ます。

天板やパームレストにステッカーを貼っていた方は、跡が残らないように専用の剥がし剤で処理します。シール跡は「汚れ」として査定に響きます。

キズやバッテリーの状態は正直に申告する

キズや劣化を隠しても、買取店では検品時に必ず見つかって再査定になります。フリマなら受け取り拒否や評価の低下につながります。先に申告しておくほうが、結果的に手続きはスムーズです。

まとめ

Mac・MacBookの初期化は、「ライセンスと認証を解除する → Time Machineでバックアップ → すべてのコンテンツと設定を消去 → こんにちは画面で電源オフ」という順番さえ守れば、迷うところはありません。とくにミュージックアプリの認証解除は、iPhoneの初期化にはないMac特有の作業なので忘れないでください。

同じ流れでiPhoneやiPadも手放す予定の方は、iPhone・iPadの初期化のやり方もあわせてご覧ください。

この手順をひととおり実行すれば、個人情報を残さず、ライセンスの枠も無駄にしない状態で、MacやMacBookを安心して手放せるようになります。

よくある質問

Q. 「すべてのコンテンツと設定を消去」を使うと、macOSも消えてしまいますか?

A. 消えません。データ・設定・アプリ・ユーザーアカウントだけが消去され、macOSはインストールされたまま残ります。そのため再インストールの待ち時間がなく、消去後はすぐに「こんにちは」の初期設定画面が表示されます。

Q. 初期化すればMicrosoft 365などのライセンスも自動で解除されますか?

A. 解除されません。本体のアプリは消えますが、Microsoftのアカウント側には「このデバイスで使用中」という登録が残ります。サブスク版のMicrosoft 365は、Microsoftアカウントの「インストール」ページにある「デバイス」からサインアウトして解除します。一方、買い切り版についてMicrosoftは「非アクティブ化する方法はありません」と案内しています。新しいコンピューターで認証し直したうえで元のコンピューターからアンインストールする流れになるため、手放す前にOfficeを削除しておくのが安全です。

Q. ミュージックアプリの認証を解除しないまま売ってしまいました。どうすればいいですか?

A. 手元のMacからアカウント情報の画面を開き、「すべてのコンピュータの認証を解除」を実行すれば、5台分をまとめてリセットできます。ただしこの操作は年に1回しか使えないため、次からは手放す前に1台ずつ解除しておくことをおすすめします。


✓参考・参照

※各社の仕様は変更されることがあります。操作の前に、リンク先の最新の案内をあわせてご確認ください。

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