価格.comの「液晶テレビ・有機ELテレビ 人気売れ筋ランキング」のトップ10を確認すると、50インチを越える画面サイズが7モデルで32・40・43インチが各1モデルのみ。※執筆時点
大画面の人気ぶりが窺えますが、主な画面サイズは50インチ台が50・55・58の3タイプ、40インチ台が40・43・45・48・49の5タイプと細分化され価格が大きく異なる場合もあります。
予算と画面サイズで選ぶのが一般的だと思いますが、買った後で失敗しないためにも覚えておきたいのが“テレビの画面サイズと視聴距離の関係”です。
そこで本記事では、テレビの画面サイズと最適な視聴距離を調べてみました。
この記事のポイント
✓ 画面サイズと視聴距離の計算には目安がある。
✓ フルHD・4Kテレビ別の視聴距離を一覧で紹介。
✓ 目が疲れにくい最適な視聴距離とは?
画面の高さで計算する視聴距離とは?
テレビのメーカー公式サイトなどを参照すると、画面の高さを基本にしてフルHDテレビは高さの3倍、4Kテレビは高さの1.5倍を適正な視聴距離の目安にしていました。
その根拠は、視力1.0の人が16:9の画面を視聴する際に、画面の走査線(水平方向の線)が気にならない距離を計算したもの。
フルHDと4Kのテレビで視聴距離の計算が異なるのは、4Kテレビの方が同じ画面サイズでもパネルの解像度が高いので画面に近づいてもきれいに見えるからです。
参照:
一般社団法人 日本人間工学会「薄型テレビの人間工学設計ガイドライン」
一般社団法人 日本オーディオ協会「ホームシアター映像 調整・環境 ガイドライン(基礎編:Ver.1.0)」
画面サイズ別 フルHD・4Kテレビ別の適正視聴距離は?
フルHDテレビは画面の高さ×3倍、4Kテレビは画面の高さ×1.5倍。
これを基準に算出したのが、画面サイズ別の適正視聴距離です。
画面サイズ | フルHD | 4K |
32インチ | 1.2m | 0.6m |
40インチ | 1.5m | 0.8m |
43インチ | 1.6m | 0.8m |
50インチ | 1.9m | 1.0m |
52インチ | 1.9m | 1.0m |
55インチ | 2.0m | 1.0m |
58インチ | 2.2m | 1.1m |
60インチ | 2.2m | 1.1m |
65インチ | 2.4m | 1.2m |
※画面サイズはメーカーにより異なるため、あくまでも目安となります。
筆者のリビングにある4Kテレビは43インチ。適正距離は0.8mとなっていますが、ソファに座って視聴している距離を測ってみると約1.5mでした。
これでちょうどよいと感じているのに、0.8mとはどういうことなのでしょうか。
前述のとおり、“画面の走査線(水平方向の線)が気にならない距離”が基準となっているので、気にならない最短距離として考えた方がよさそうです。
たとえキレイに見えたとしても圧迫感や目の疲れを感じてしまうようでは、テレビを購入した後に後悔しか残りませんからね。
目が疲れにくい最適な視聴距離とは?
テレビの視聴は地上波・BS・CSの番組意外にも、動画配信サービスやゲームなどの利用方法があるので、最適な視聴距離の算出は個人差が出てきそうです。
筆者の場合は、ゲームをやらないので映像コンテンツの視聴をメインに考えると、43インチの4Kテレビを約1.5mの距離で視聴していて支障を感じないので、フルHDの適正視聴距離である画面の高さ×約3倍が4Kテレビの最適な視聴距離ということになります。あまりに近いと映画や海外ドラマの字幕を読みながらの視聴が疲れそうですからね。
あくまでも筆者の感覚的な結論なので、家電量販店などで距離を確認しながら視聴するなど試してみるのがよいかと思います。
最後にChatGPTに質問した「テレビ(フルHD、4K)のサイズと見やすい視聴距離は?」の回答を載せておきます。
フルHDテレビ(1920x1080ピクセル)
32インチ: 1.5〜2.5m
40インチ: 2.0〜3.0m
50インチ: 2.5〜4.0m
55インチ: 2.7〜4.5m
65インチ: 3.0〜5.0m
4Kテレビ(3840x2160ピクセル)
40インチ: 1.0〜1.5m
50インチ: 1.3〜2.0m
55インチ: 1.4〜2.3m
65インチ: 1.6〜2.7m
75インチ: 2.0〜3.0m