最近の急速充電器やモバイルバッテリーは、大容量でコンパクトになるなどかなり優秀です。
どれを選べばよいのか? Amazonで検索していると商品機能の特徴として「PD対応」「QC対応」の文字をよく目にします。
でも、速く充電してくれるのだろうと想像はできますが、しっかりと理解はしていません。
そこで本記事では、急速充電器やモバイルバッテリーを選ぶときの目安として、PDとQCの特長と違い、選び方について調べてみました。
この記事のポイント
✓ PDとQCの特長を解説。
✓ 本体と充電ケーブルの選び方。
✓ おすすめの商品を紹介。
PD(Power Delivery)とは?
PD(Power Delivery)は、USB Type-C規格の一部で、より幅広い電力供給能力があります。
ココがPDの特長
・最大240W(48V)の電力供給とデータ転送が可能。
・最大ワット数に応じてラップトップ、タブレット、スマートフォンなどのデバイスに対応。
・電ポートごとで異なるデバイスに適した電力レベルを自動調整・充電できる。
QC(Quick Charge)とは?
QC対応(Quick Charge)は、Qualcommによって開発された急速充電技術で、スマホやタブレットに急速充電できます。
ココがQCの特長
・Qualcomm Snapdragonチップセットを搭載したデバイスを急速充電。
・Quick Charge 3.0充電規格であれば、USB充電の5V電圧よりも約4倍も速くフル充電。
・充電器が対応・非対応を自動判別。多くのAndroidスマホに対応している。
・iPhone、iPadは非対応なので通常の5V電圧よる充電速度になる。
・Quick Charge 3.0充電規格では、デバイスの充電に最適な電圧値、電流値を調節して充電可能。
・データ転送が可能です。
PD・QC対応充電器とケーブルの選び方
PD対応充電器の選ぶときに確認したいのが、接続するデバイスに最適なワット数(W)とポートの数。
ワット数(W)の目安は、AnkerのPD対応充電器を例にすると一般的なスマホやタブレットに最適な20W、iPhone 13 Pro ・Max iPhone 14シリーズは30W、ラップトップは60W〜、MacBook Air(M2)13インチ・15インチに付属する電源アダプタで判断すると35W・65W。
ポート数は複数デバイスを同時に利用することもあるのでUSB-Cポート×2+USB-Aポート×1がおすすめ。
ただし、複数ポートの場合は1ポートの接続で最大出力の電力を供給。2ポート以上の接続では出力が減るので、iPhoneとMacBook Airを同時に充電したい場合は余裕を持った最大ワット数(W)のPD対応充電器を選ぶようにしましょう。
使用するケーブルもPD対応はもちろんのこと、本体の最大ワット数(W)に対応した急速充電ケーブルが必要です。
また、PDとQC対応充電器の充電器をそれぞれ用意するのは面倒だし携帯性もよくないので、PD・QC両対応の急速充電器がおすすめです。
QCは主にUSB-Aケーブルを使用しますが、新しいバージョンではUSB-Cもサポートされています。
PD対応モバイルバッテリーとケーブルの選び方
PD対応充電器の選ぶときに確認したいのが、接続するデバイスに最適なバッテリー容量(mAh)と最適なワット数(W)、ポートの数。
バッテリー容量(mAh)の目安は、大容量バッテリー化が進んでいるので4000mAh以上。
充電を複数回したい場合は、10000mAh以上のモデルであれば安心です。
ワット数(W)は、デバイス別の最適な出力と充電速度に影響するので大きいものがおすすめ。
ポート数は、スマホとタブレット、イヤホンなどの同時充電ができる複数ポートが便利です。
また、ケーブルは本体に同梱されているのが一般的ですが、折りたたみのコンセント(AC一体型) モデルもあるので、サイズと用途を考えてから選びましょう。
番外編:Anker独自のPowerIQとは?
PowerIQは、Ankerが独自に開発した急速充電技術です。
ココがPowerIQの特長
・接続されたデバイスの種類と充電条件に最適な高速充電速度と電力を供給。
・Ankerのモバイルバッテリーや急速充電器に搭載されています。
・ほぼすべてのスマホやイヤホンなどに対応。
・過充電や過電流などのリスクを最小限に抑えるための保護機能を装備。
・Quick Charge 3.0充電規格では、デバイスの充電に最適な電圧値、電流値を調節して充電可能。
・データ転送が可能です。